猫に合わせたキャットフード選び

ウェットキャットフードの種類(一般食)

一般食のウェットキャットフードにはどのような種類があるの? 猫の健康維持に適したものの選び方は? 栄養が不十分だから心配。などの疑問にお答えします。

一般食とは

はじめに、一般食は「副食」や「栄養補完食」とも記載されることから、栄養素の足りていない不完全な食事だと誤解されがちです。

一般食は、総合栄養食と合わせ食べさせることを前提に作られたもので、むしろ特定の栄養素などをプラス出来る便利なキャットフードなのです。 適量のドライキャットフードなどとミックスしてあげれば栄養価のプラスはもちろんのこと、水分補給や様々な健康ケアも一緒に出来てしまいます。 一般食の意味を正しく知り、購入するキャットフードが何に属するのかきちんと表示を確認してあげてください。

ちなみに、環境省では目的食別種類を「総合栄養食」「間食」「その他の目的食」として分類していますが、一般食は療養食やサプリメントとともに「その他の目的食」に属します。

それと水だけで猫の栄養管理が出来る総合栄養食は利便性と安全性が支持されていますが、それが猫の好みの、匂い、食感、味、の全てに合うわけではありません。

こだわりや選り好みも多い猫ですから、その時その猫の好みに合わせて選べる、「選択肢が多い一般食」の方がかえって猫のためになることがあるのです。 その理由は後ほどご説明します。

一般食の特徴

まず、一般食のウェットキャットフードの種類を見てみましょう。

特定の栄養や効能に重点を置いたもの

猫は体内でビタミンAを作り出すことが出来ないので、タウリンを充分与える必要があります。 猫がタウリン欠乏症にかかると心臓疾患や視力障害を引き起こすので、タウリンを効率的に補給できる一般食が存在します。

他に、

  • 猫の糞尿などの臭いを抑えるため天然の消臭成分が配合されたもの
  • 皮膚を優しく保護するため、食用の天然オイルが配合されたもの
  • 水分が特に多く、水を飲むのが苦手な猫が水分補給しやすいもの
  • 毛玉ケアが出来るもの

などの一般食があります。

カロリー補給をするもの

早急に体力を回復させたい時や、食欲が落ちて量を多く食べられない時、成長期の急激な熱量消費に。 総合栄養食だけではカロリーが足りないと思う時に与えます。

特に嗜好性の高いもの

肉や魚の配合が多い、または肉のみ、魚のみで無添加、といったものからチーズやカニカマが配合されたもの、うま味のあるスープや食べ応えがあるかたまり肉状のものなど、良い匂いと猫の好きな食感や味を追求しています。

一般食を与えるメリット

次に、「一般食の方がかえって猫のためになる」理由ですが、その前に、まずそもそも総合栄養食だけで栄養素は足りているのに、わざわざ一般食のウェットフードをプラスして与えるメリットとは何なのでしょうか。

水分摂取とあわせて一番重要なのは、食いつきを良くするということなのです。 ウェットキャットフードの種類の中で、特に嗜好性の高いものと書きましたが、実はこれが一般食のトップシェアを占めます。 なぜそれほどまでに嗜好性が必要なのか。それは猫の食性にありました。

猫が食事を取る際のステップは、われわれ人間とは全く違うことをご存知でしょうか。 第一に匂いを嗅ぎ、そして口元へ持っていき大きさや形を確認し、舌触りや噛み心地を感じた後にやっと味わうという段階を踏んでいます。 匂いで選び、舌触りで食感を確認し、最後に味を認識するわけです。

なぜ、猫が進んで食べるものを食事とすることが大切なのかが良く分かります。

総合栄養食のドライフードに、良い匂いの食べやすく美味しい一般食のウェットフードをミックスしてあげるのは、単に猫が喜ぶからだけではなく、猫の食欲をわかせ、しっかりとした栄養を摂取させられる、という大きなメリットがあったのです。

食が細くなったり、食事に興味を持たなくなってしまった猫も、種類が多くバラエティに富んでいる一般食の中には好きなものがあるかもしれません。 容器も一食ごとに分かれているものが多いので、フードに飽きやすい猫には朝晩で違う一般食をミックスしてあげれば満足するでしょう。

注意すべき点は、量をあげすぎることです。栄養素が過剰になれば栄養障害を起こします。 また、万病のもとである肥満にもつながります。

適切でない食事量は健康トラブルのもとです。 同じ猫でも年齢や体の状態により食事量は増減しますので、きちんとライフステージに合ったキャットフードを選ぶことを心がけてください。
また、キャットフードには様々なメーカーがあるので。知っておきましょう。