猫に合わせたキャットフード選び

ウェットキャットフードの特徴

ウェットキャットフードの特徴は

  • 水分が多く食感が柔らかい
  • 猫の嗜好性に合うが価格は高めである
  • 未開封の場合長期保存も可能だが開封後は日持ちがしない
  • 比較的栄養価が低い
  • 低脂肪、低カロリーである

といったものが挙げられりますが、年齢や体格、健康状態、手術歴の有無など、 どういったタイプの猫に合う食事なのでしょうか。 それぞれの特性から詳しく説明してまいります。

ウェットフードで水分補給ができる

猫は本来、水分補給を苦手とする動物なので、腎不全になりやすい傾向にあり、15歳以上の猫の約30%が腎臓病だといわれています。そのため、水分が多いものを摂取させることは、猫の長期的な健康を考えるにあたって、非常に重要視すべき課題でもあるのです。

その点、ウェットキャットフードは水分含有量が75%程度と非常に高いため、特に意識せずとも食事から自然と水分を摂取出来る大変便利な食事なのです。

しかし、一度悪くなってしまった腎臓は治療しても元には戻りませんので、未然に防ぐことや進行させないことが大切です。

水分摂取量が少ない猫、または腎臓に疾患を持つ猫のためには、日常出来る予防策としてウェットキャットフードを積極的に取り入れることが有効です。

さらに、ウェットフードはその柔らかさから、歯が未発達の仔猫や噛む力が弱くなったシニア猫でも楽に食べることが出来、食事の際のストレスも減らしてあげられます。

しかしその一方、硬いドライキャットフードのように食べながら歯垢や歯石のクリーニングをすることは出来ないので、口内環境には気を付ける必要があります。普段から歯茎の色や口臭に変わりはないかチェックをしたり、柔らかい布などで歯の表面を優しくこすってあげてください。 また、歯磨き効果のあるおやつをあげるのも効果的です。

比較的高価だが嗜好性が高い

材料を粉砕混合して加熱し乾燥させたドライキャットフードに対し、肉や魚そのものが原材料に多く使われているので、当然美味しくもあり、食事を匂いで判断する猫にとって嬉しいことに良い匂いがしっかり残ったまま加工されています。

さらに、ドライフードは匂いが飛びやすく、時間が経ち匂いが減ったものを食べたがらない猫もいますので、そういった猫にもウェットフードは向いています。 肉や魚の形が残っている食べ心地が、狩猟動物の本能を持つ猫の嗜好性に合っているので、美味しいと感じるようです。

また、その食いつきの良さは、病気や加齢などで食事量が減り、体力が弱ってきた猫の食欲を取り戻すのにも効果的です。

可愛い家族の一員ですから、美味しいものを食べさせてあげたいものですが、ドライフードに比べると価格が高めであるため、食事を全てウェットフードにするのには少し躊躇してしまうという現実問題もありますので、半々ずつミックスしたり、たまのご褒美にするという使い方もあります。

長期保存出来るが開封後の劣化に注意

ドライフードに比べ保存期間が短いと思われがちですが、加熱殺菌されたレトルトパウチや缶詰に入っているため、開封しなければ長期間保存が可能なものもあるのです。 なおかつ、高い殺菌性から保存料などの添加物が少なく済む、という大きな利点がありアレルギーのある猫にも安心です。

しかしながら、一度開封した後は品質の変化や劣化が早いため、一度に使い切れない場合は冷蔵庫に保管して早めに使うなどの注意が必要です。 また、1食ごとにラップで包み冷凍保存をすることにより長持ちしますし、食事のたびにレンジで解凍してあげると、加熱されて風味がさらに良くなり食いつきもアップします。

組み合わせて補える

キャットフードには、総合栄養食と一般栄養食と呼ばれるものがあり、総合栄養食は猫に必要な栄養素が全て含まれていて、それと水だけで健康維持が出来るもので、ドライキャットフードに多くみられます。
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一方ウェットフードのほとんどは一般食と呼ばれ、栄養バランスが完全ではないので他で栄養素を補うことが必要になります。 ウェットキャットフードを選ぶ際に、一番注意しなくてはいけないことがこの『足りない栄養素を補う』ことです。 たんぱく質、脂肪、ミネラル、ビタミン、水分、これらの栄養素が必要量を満たすように、他のドライフードなどをミックスしてあげるだけで大丈夫です。 フードの容器には成分表が記載されていますので、そちらによく目を通して選んでください。

ダイエットに最適な低カロリー食

水分が多くボリュームがあるので、ドライフードに比べ満腹感を感じるのが早く少ない量で満たされます。 ぽっちゃりした猫は愛くるしいですが、小さな心臓には負荷がかかり関節へも影響が出てきますので、健康面を考えると早めにダイエットに取り組んだほうが安心です。

単に食事量が多いわけではないのに、体重が増えることもあります。 避妊、去勢手術をした場合などもその一例ですが、そういった場合は摂取カロリー過多ではなく、消費カロリー減少による体重増加ですので、減量が必要だからといってむやみに食べる量を減らしては、人間同様ストレスが溜まってしまいます。

そんな時にも、少量で満腹感を感じやすいウェットキャットフードはダイエット食に最適といえます。 また、たくさん遊んであげることで猫は楽しく運動しますので、適切な食事と運動で、肥満傾向にある猫の健康を取り戻し守ってあげることが出来ます。

ウェットキャットフードには、ドライフードには無い利点がたくさんあります。 注意点を踏まえ、その猫に応じたものを正しく選んであげてください。 そうすることで健康で長生きさせてあげることが出来ます。